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雑事

昨日は、3月に展示会をやらせていただくことになった
目黒のギャラリー「陶 美土里」さんが、DMハガキに掲載する予定の
作品を見にわざわざ訪れてくださいました。
我が家の工房をひととおり見回して、焼き物談議に花を咲かせました。
鈴木稔さんの展示会も案内して、「美土里」さんで展示会をしたことがある
他の作家の方とばったり会い、その方のお宅も訪問したりして
帰っていかれました。
帰りは強風のためJRが止まっていたりして大変だったみたいです。

3月というとすごく先のような気がしますが、
大きなものはゆっくり乾かさなくてはいけないので、もう取り掛からなくてはいけません。
夫も、「今日は仕事するぞ!」と、掛け声かけて仕事場に。
といっても、土を触るわけではないのです。。。。
雑事_e0103740_11452118.jpg

まずは午前中、ストーブの薪用の廃材を丸のこでカット!(午前中いっぱい)
これをまだまだ斧で割っていかなければ・・・こんなに山のようにあっても
10日ぐらいもつかな???

焼き物って、土や釉薬を買ってきて、ろくろでひょいひょいっと作って、乾かして、
素焼きして、釉薬をかけて、本焼き。ハイ出来上がり!ってわけではないんですよ。
私も夫が独立するまで、そこんとこがわかってなかったです。(恥)
釉薬を調合するのも自分の求める色合いや風合いによってテストしながら試行錯誤。
緑釉に使う灰も、宮崎から取り寄せたりしていましたが、最近その灰も発色が悪いようで、
違う灰を探しています。
土も益子の土もいろいろ使ってみるし、ほかの土地の土を何種類かブレンドしています。
仕上がる色合いによって、緑釉、柿釉・・・みんな土のブレンドは違うのです。

雑事_e0103740_11504613.jpg
これは、わらを焼いた炭。でっかいポリ袋につめられて山積み。
毎年、近くの農家の田んぼで乾かしてもらったわらを、自分で焼いております。
これをまた、水ひしたり、いろいろと手を加えて、わら灰釉にします。
灰釉というと透明感のある黄色や薄緑を思いますが、
木の種類によってそれぞれ違う色合いで焼きあがるし、
このようにわらの灰を使ったり、もみがらの灰を使ったり。
薪窯で焼くと、窯にくべた薪の灰がかぶって(灰かぶり)
思いもかけない効果が得られて・・・・焼き物ってほんとに奥が深すぎます!
雑事_e0103740_1158221.jpg

       こんなにたくさんある釉薬の入ったペール。
       この一つ一つに、時間と手間と夫の思いが入ってます。



年末年始のお休みが開けたと思ったら、すぐに連休。
私は、久しぶりにじっくり子供と付き合った気がしています。
明日からやっと平常勤務に・・・・戻れるかな??

by masiko-hashicco | 2007-01-08 11:55 | お知らせ

作陶家・岡本芳久の妻のひとりごと 益子のはしっこの山の中から岡本家の日常をつづります。


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